黒石高校の2年生 in藤崎町!!
10月24日、藤崎町に黒石高校の2年生の3グループ(総勢25名)が「総合的な探究の時間」の授業の一環で藤崎町にやってきました。午前中、黒石の「中町 こみせ通り」の町歩きを終えて、大型バスで藤崎町に到着。藤崎町には、13:00から15:00の滞在予定です。
※「総合的な探究の時間」では、生徒が主体的に課題を設定し、情報の収集や整理・分析をしてまとめるといった能力の育成を目的としています。
【13:00~町の取組について説明】
研修室に集まった皆さんを前に、藤崎町経営戦略課の川田さんより、藤崎町の取組について説明がありました。町の基本情報や抱える課題などを説明。
熱心もメモを取る生徒も。
【ふじさんぽの会よりご挨拶】
13:30からの町歩きでガイドを務めてくださる「ふじさんぽの会」のお二人からご挨拶。
【いざ、出発!!】
ガイドの方から「まちあるき」をする際の注意を聞いた上で、いざ、出発!
【ん??】
皆で、せせらぎ遊歩道を通りながら、目的地へ向かいます。広い通りから、一歩中に入ると見慣れない風景が目に飛び込んできました。ところで、藤崎町のマスコットキャラクター・ふじ丸くんとジャン坊くんをかぶったこのお二人は?
実は、地域おこし協力隊のお二人。どんなときにもサービス精神を忘れないこの姿勢。あっぱれです。
【第一目的地に到着】
歩き始めて間もなく目的地に到着しました。
【ここは何?】
ここは、カネソ商店さん。木造の大きなりんご選果場であり、りんご貯蔵のための冷蔵庫もあります。社長からはりんごの選果や貯蔵についての説明があり、それを真剣な面持ちで聞いている生徒さんたちが印象的でした。
【りんご選果の場所】
奥の方に、りんごを選果するときに利用するベルトコンベアーがあります。今日は利用されていないため、「選果機」が隅っこの方に追いやられていましたが、選果機を通すと糖度や大きさが一瞬で判別できるそうです。
【ここはどこ?】
そして、も少し先に進むと何やら大きな扉が。扉の開閉は、上からぶら下がっている大きな紐を引っ張って行います。代表の生徒さんが紐を引っ張って空いた扉の向こうは、りんごの貯蔵用冷蔵庫です。
【寒~い】
中に入ると、「うわ~」「寒~い」という声が。
この倉庫は、7月、8月以外は運転しており、温度は1℃。寒いわけです。
扉を入ると、中はさらに3つの部屋に分かれていました。その中の一つは、CA貯蔵できる部屋です。
※CA貯蔵法
貯蔵庫の大気組成を通常よりも「低酸素・高二酸化炭素」の状態にして、低温貯蔵することで野菜や果実の呼吸量を低下させ、発生するエチレンガスを抑制する方法です。 収穫後の作物が呼吸を続けると、追熟が進み腐敗しますが、酸素濃度を下げることで呼吸作用が抑制されます。
お話を伺ったこの日は、りんご「ふじ」の収穫真っ最中。社長さんも収穫の合間を縫って、説明時間を取ってくださった様です。皆でお礼を言って次の目的地に。
【第二目的地到着】
なんと、次に到着したのは、日本キリスト教団藤崎教会。
なぜ、教会に?
【日本キリスト教団藤崎教会について】
現在地の藤崎駅通りに教会堂ができたのは1925年(大正14年)のこと。
日本キリスト教団藤崎教会は、1886年12月(明治19年)に藤崎村に最初に牧師が派遣されました。講義所が開かれ、翌年には前の町役場跡の隣地に最初の教会堂が建てられました。
藤崎での初期のキリスト教布教の活動は、東奥義塾の塾頭である本多庸一の影響が大きいと言われており、キリスト教や教会の関係者の活動は藤崎の教育や産業に大きな影響を残しました。その他にも盲目の牧師として名をはせた藤田匡、リンゴ産業の先駆者である敬業社の中心となった佐藤勝三郎、同じ敬業社の同士で実業家の長谷川誠三などの指導者がキリスト教に入信しました。
1948年に旧藤崎町の委託によって保育園がキリスト教会に併設され、2010年には改修工事が行われて当時の面影を残しながらも、美しい会堂になりました。現在も教会の隣には幼稚園が併設されています。
なるほど、教会とリンゴ産業には、深い結びつきがあったのですね。
その後、窓に飾られたステンドグラスの説明を受けて教会を後に。
生徒さんたちは、ふれあいずーむ館の研修室で、残りの予定を確認して帰途に着きました。今日中にレポートを提出しなければいけないそうです。頑張ってね~。
編集後記:
ほんの一時間町歩きをしただけで、普段見れない風景を見せて頂きました。車では通らない道や、車だと気づかない建物など。改めて「まちあるき」の面白さを発見。
また、私の高校生時代にはなかった「総合的な探究の時間」の授業。
冒頭の川田さんからのお話にも出ていましたが、社会人になってから一番求められることが学べる授業。「私の時代にもあったら良かったのに」とうらやましく思った筆者でした。
取材日:令和6年10月24日(木)
執筆者:藤崎町移住定住コーディネーター 桜庭
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